井の頭線の渋谷駅とJRの渋谷駅を繋ぐ通路の途中には大きな絵画が壁に飾られている。かなり大きな絵画でサイズは縦が550cm、横が3000cmもある。この通路を歩くと否が応でも目に入ってくる大きさだ。この作品は岡本太郎作の「明日の神話」だ。
亡くなって20年以上も経つから、若い人には岡本太郎を知らない人も多いだろう。かつてはCMにも出演したりして、「芸術は爆発だ」のフレーズで新語・流行語大賞も受賞した日本の芸術家だ。大阪の吹田市にある「太陽の塔」の作者と言った方が分かりやすいかもしれない。
この「明日の神話」は岡本太郎の作品の中でも最大のサイズで、傑作のひとつともされる。第五福竜丸の被爆がモチーフになっていて、画面には赤い炎のようなものが飛び散っている。このような絵画が公共の場所に飾られていることはとても素敵なことだ。でも、残念なことに通路を歩く人は多いけれど、足を止めて絵画を見入る人はほとんどいない。絵画が飾ってあるのと反対側の壁はガラス張りになっていて、ガラス越しに渋谷のスクランブル交差点が見える。外国人にも有名なスクランブル交差点をガラス越しに眺める人はいても、この「明日の神話」を見る人は少ないの現状だ。
2019年9月 町角 東京 | |
コート 男性 絵 渋谷 |
No
11195
撮影年月
2018年10月
投稿日
2019年09月15日
更新日
2020年08月19日
撮影場所
渋谷 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA