明日の神話とコートを着た男

岡本太郎作の大きな壁画の下に立ち止まる男
東京の渋谷で撮影 オザワテツ

コートを纏った男が渋谷駅構内にある大きな壁画の下に立ち止まっていた

井の頭線の渋谷駅とJRの渋谷駅を繋ぐ通路の途中には大きな絵画が壁に飾られている。かなり大きな絵画でサイズは縦が550cm、横が3000cmもある。この通路を歩くと否が応でも目に入ってくる大きさだ。この作品は岡本太郎作の「明日の神話」だ。

亡くなって20年以上も経つから、若い人には岡本太郎を知らない人も多いだろう。かつてはCMにも出演したりして、「芸術は爆発だ」のフレーズで新語・流行語大賞も受賞した日本の芸術家だ。大阪の吹田市にある「太陽の塔」の作者と言った方が分かりやすいかもしれない。

この「明日の神話」は岡本太郎の作品の中でも最大のサイズで、傑作のひとつともされる。第五福竜丸の被爆がモチーフになっていて、画面には赤い炎のようなものが飛び散っている。このような絵画が公共の場所に飾られていることはとても素敵なことだ。でも、残念なことに通路を歩く人は多いけれど、足を止めて絵画を見入る人はほとんどいない。絵画が飾ってあるのと反対側の壁はガラス張りになっていて、ガラス越しに渋谷のスクランブル交差点が見える。外国人にも有名なスクランブル交差点をガラス越しに眺める人はいても、この「明日の神話」を見る人は少ないの現状だ。

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明日の神話とは?

『明日の神話』(あすのしんわ)は、岡本太郎による巨大壁画。第五福竜丸が被爆した際の水爆の炸裂の瞬間がモチーフとなっており、悲惨な体験を乗り越え、再生する人々のたくましさを描いたとされる。太郎の養女で秘書を務めた岡本敏子によれば「彼の最大にして最高傑作」とされる。大阪万博のシンボルタワー『太陽の塔』と対をなす岡本太郎の代表作で、1968年から翌年にかけて同時制作され、太郎のパブリックアートの代表ともなった。メキシコで製作された本作は長年行方不明となっていたが、2003年に発見され修復を経て、2008年10月から東京都渋谷区の渋谷マークシティ内の京王井の頭線渋谷駅とJR渋谷駅を結ぶ連絡通路に恒久設置された。壁画の重さは14トン。アスベスト製の板に一部コンクリートを盛り付けてアクリル系塗料で描かれている。

明日の神話ってどこ?

PHOTO DATA

No

11195

撮影年月

2018年10月

投稿日

2019年09月15日

撮影場所

渋谷 / 東京

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA

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