ムンバイという都市名の由来とされるムンバーデーヴィー寺院の周辺は、人々の活気と喧騒に包まれていた。通りには屋台が並び、行き交う人々で溢れている。その中を、ぼんやりと人々を眺めながら歩いていると、ひと際目立つ派手な格好の人物が目に留まった。
その男は、眉間に赤いビンディをつけ、インドの男性用民族衣装であるクルタをまとっていた。さらに、首には長い布を巻き、手には金属の容器を抱えている。その装いは周囲の人々とは一線を画しており、まるで何か特別な目的を持っているかのように見えた。
男は歩きながら、道行く人々に声をかけていた。容器の中には赤い粉が入っており、立ち止まる人々の額にその粉でビンディをつけている。まるで辻説法をしているかのようなその所作は、見ているだけでもどこか宗教的な儀式のような雰囲気を醸し出していた。
ふと、その男と視線が合った。その瞬間、彼の真剣でありながらどこか穏やかな表情に、足を止めてしまった。
2024年12月 インド 人びと | |
ビンディ 人集り ムンバイ 口髭 |
No
12746
撮影年月
2024年5月
投稿日
2024年12月28日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF