休憩がてらにコーヒーを飲んで、再びジャカルタの町を歩き始めた。この日は日曜日だった。地元の人にも人気のあるファタヒラ広場付近には人が多かった。歩いているのは僕のような外国からやって来た観光客ばかりではなく、家族連れも多い。
ファタヒラ広場の周辺には植民地時代に建てられた重厚な建物が並んでいて雰囲気がいい。観光客も大勢いるので商売するには格好のエリアなのだけれど、そこで商売をするのには許可か何かが必要なようだ。露天商たちがいない訳ではないのだけれど、数は少ないし、お互いに一定の距離を空けて商売している。
その一方で、エリアの外に出ると露天商の数は一気に増える。早いもの勝ちなのか、この場所をしきるカタギではない人がいるのかわからないけれど、みな密集してお店を開いていた。時代の趨勢なのか、このようなベタベタの観光地であっても絵葉書を売っている人はひとりもいない。旅先から切手を貼った絵葉書を出そうなんて思う人は、もうあまりいないのかもしれない。個人的には海外から葉書をもらえると嬉しんだけどなぁ。絵葉書を売る人はいない代わりにスマホ・ケースを売っている人が目立つのだった。
立ち並ぶ露天商の中には飲食のお店も出ていた。写真の屋台がそうだ。手前に見える自転車のハンドルからはインスタント・コーヒーの袋がいくつもぶら下がっている。荷台の上には魔法瓶が見えるから、この屋台でもインスタントとはいえ、熱々のコーヒーを出しているのだろう。
2020年5月 町角 インドネシア | |
自転車 珈琲 食べ物の屋台 ジャカルタ |
No
11533
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年05月20日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF