写真の石灯籠は兼六園のシンボル的な存在の徽軫灯籠だ。霞ヶ池を渡る石橋を琴に見立てて、石灯籠を徽軫(ことじ)をなぞらえたためにこのような名で呼ばれているらしい。徽軫とは、琴の道具で位置によって音の高低を調節するも。昔は多くの人に馴染みのある言葉だったのかもしれないけれど、今では琴を演奏する人ぐらいしか知らないかもしれない。
それにしても、庭園の広さと比べてこの場所は地味だ。さり気なく石橋の脇に立っている。事前に知らなければ通りすぎてしまうだろう。ひょっとしたら、灯籠は灯籠で訪れた人皆に気が付いて欲しいとは思っていないかも。審美眼のある人だけが鑑賞すればいいと思っているのかもしれない。
2005年12月 石川 静物 | |
庭園 金沢 池 石灯籠 |
No
270
撮影年月
2005年11月
投稿日
2005年12月16日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
金沢 / 石川
ジャンル
写真
カメラ
CANON EOS 1V