ハヤム・ウルク通りのアーケードになっている歩道に大勢の人がいた。露店を開いている人が多い。人通りがとても多い訳ではないけれど、日差しは避けれるし、雨が降り注ぐこともない。のんびりとお店を営むには格好の場所なのだ。
この写真の中で、地面に腰を下ろして胡座をかいている男も歩道で商売をしていたひとりだ。男が取り扱っていた商品は指輪だった。以前この辺りを歩いていた時に見かけた指輪売りとはまた別の指輪売りだった。ジャカルタの路上では指輪は売れる人気商材なのだろうか。男の前の箱の中には幾つもの指輪がびっしりと並べられていて、入り切らない指輪は箱の横に無造作に置かれている。
男が扱う指輪を見ると、どれもこれもごつい石のついた指輪ばかりだった。男性用の指輪ばかりなのだ。ここインドネシアでは男性も指輪をするのは珍しいとではない。装身具としてだけではなく、魔除けとして嵌める人も多いという。
大昔から指輪には不思議な力があると信じられてきた。古代ギリシア・ローマでは、鉄が悪霊から恐れられている金属とされていたこともあり、鉄製の指輪を嵌める人も多かったとされる。また、ニーベルングの指環も魔法の指輪を巡る叙事詩だし、ロード・オブ・ザ・リングも魔法の指輪が登場するファンタジーだ。どうやら指輪というものには、摩訶不思議な力が宿っていても変に思われないという特徴があるようだ。
金槌を手にして、指輪の修繕を行なっていた男の左手にもごつい石の付いた指輪が見えた。左手の中指に嵌める指輪は人間関係にいい影響を及ぼすなんて言われているけれど、この男が人間関係に悩んでいたのかどうかは定かではない。
2020年10月 インドネシア 人びと | |
ジャカルタ 修理 指輪 露天商 |
No
11711
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年10月27日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF