Tシャツを着た男の子がキラキラした視線を僕に投げかけてきた。キラキラしているだけではなく、大きな瞳から放たれた視線だった。頬に目を向けると何が入っているのかと思うくらいふっくらしていた。写真を撮られることに対する好奇心が詰まっているようだ。しかも、すこしづつ大きくなっているような気がする。このままレンズを向け続けたら、男の子の頬は破裂してしまうのではなかろうかと心配になった。
レンズを男の子から外すと、こんどはさっきまで閉じられていた口が開き、マシンガントークで僕に話かけてくた。おそらくダウラタバード辺りの共通語であるマラーティー語なのだろうけど、僕には全く理解できない。きょとんとしている僕を見て男の子はちょっと残念そうだった。何を僕に伝えたかったのだろう。
2015年9月 インド 人びと | |
男の子 頬 ダウラタバード 笑顔 Tシャツ |
No
9460
撮影年月
2010年9月
投稿日
2015年09月02日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
ダウラタバード / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM