いつもと同じように新宿の町を歩いていた。歩いていたのは南口を出た辺りだった。ここには今でも路地が残っていている。戦後のどさくさに立った闇市の雰囲気が僅かながらも残っているような気がして好きな場所だ。大勢の人が道を行き来している。その一方で、この辺の道を自動車が走る抜けることは少ない。
路地の片隅に、休憩所にようになっている場所があった。別に屋根があったり、椅子が置いてあるわけではない。ただただ人が屯している場所だ。煙草を吹かしている人もいれば、ジュースを飲んでいる人もいる。空気も淀んでいて、人も淀んでいた。僕もその淀みに惹かれて、仲間に加わることにしたのだった。
2017年10月 人びと 東京 | |
路地 新宿 |
No
10317
撮影年月
2017年7月
投稿日
2017年10月18日
更新日
2023年09月09日
撮影場所
新宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA