濡れた路地には誰もいなかった
花園神社の裏手には小さな飲み屋が密集している区画がある。ゴールデン街だ。戦後に建てられたままの木造長屋建ての店舗が狭い路地を挟んで並んでいる。夜には大勢の人で賑わうこの場所も、昼間に訪れると人気がない。その様子からは、夜の喧騒を想像することは難しい。
ほとんどの飲み屋はまだ暖簾を外したままで、看板の明かりも消えている。路地は静けさに包まれていた。動いているのは僕だけで、猫にさえ行き会わない。その華々しい名前とは裏腹に、濡れた路地は雲の下でくすんでいた。
| 2015年7月 町角 東京 | |
| 路地 薄暗さ 新宿 |
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PHOTO DATA
No
9361
撮影年月
2015年6月
投稿日
2015年07月14日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
新宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL
