歌舞伎町をぶらぶらと歩いていた。この辺りには飲み屋や少し怪しげな店が密集しているが、昔に比べて雰囲気が穏やかになったように感じる。銀座が華やかな東京の「表の顔」だとすれば、歌舞伎町は「裏の顔」という印象を抱いていたが、そのような陰の雰囲気は薄れてしまったようだ。特に昼間に歩いていると、その印象は一層強くなる。
ふとビルとビルの隙間の路地を覗いてみると、そこに猫がいた。前にはボウルが置かれ、ちょうど食事中のようだ。猫は夢中で餌を食べていて、僕の存在にはまったく興味を示さない。飼い猫なのか、それとも野良猫なのかは分からないが、その姿からはこの場所にかつてのような危険や不穏な雰囲気を微塵も感じさせなかった。昼下がりの光の中で、猫はただ静かに平和に過ごしていた。
2017年7月 動物 東京 | |
路地 猫 餌 新宿 |
No
10228
撮影年月
2016年12月
投稿日
2017年07月28日
更新日
2024年11月17日
撮影場所
新宿 / 東京
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA