狭い路地は高い建物に挟まれていた。この辺りは古くから町が栄えていたところで、脇道に入ると路地の道幅はそのままに建物だけが空に向かって伸びてしまったかのような印象を受ける。狭い路地には太陽が差し込んでくることはなく、昼間でもちょっと薄暗い。まるでクレバスか何かに落ちてしまったかのような気がしてしまうのだった。
でも、地底に落ちてしまったのは僕だけではないようで、路地の先には人も歩いているし、車も走っていた。日陰にいるのは僕だけで、みな日の当たるところを動いているのだった。
2015年12月 町角 東京 | |
路地 神田小川町 |
No
9581
撮影年月
2015年9月
投稿日
2015年12月04日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
神田小川町 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL