問屋が軒を連ねる路地に足を止めていた。ここでは文房具やラッピング用品、アクセサリーを扱う問屋が目立っている。路地はひっきりなしに動く台車や、籠を抱えた男たちで賑わいを見せていた。行き交うのは主に商品で、人間そのものはあくまでそれを動かす存在に過ぎないように感じられた。
これが問屋街の本来の姿なのだろう。人よりも荷物が主役だといった光景が当たり前なのかもしれない。少なくとも、僕のようにお店の様子を物珍しそうに眺めている人間は他に見当たらなかった。この場所の一部ではない、明らかによそ者だと自覚させられる瞬間だった。
2025年1月 町角 インド | |
路地 籠 荷車 ムンバイ |
No
12757
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年01月08日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF