環状線を走る列車はどれものんびりと走っていた。下手をしたら、走った方が早いのではないかと思うくらいだ。のんびりとしたペースは長閑なこの国に似合っている。そんなスピードで走る列車が擦れ違うときには、向こうの車両の中がよく見えるのだった。
車窓から光景を眺めていると、反対方向へ向かう列車が来るのが見えた。擦れ違う列車の窓からふたりの男が顔を出しているのが見える。帽子を被った男は、何かをモグモグ食べているようだった。手を伸ばしたら届きそうな距離を走っているのだけれど、お互いに言葉を交わすこともなく、ふたりは通り過ぎていった。
2014年6月 ミャンマー 人びと | |
車窓 乗客 列車 ヤンゴン |
No
8617
撮影年月
2010年3月
投稿日
2014年06月28日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
鉄道写真
カメラ
RICOH GR DIGITAL