乗客がダニンゴン駅に停まっている列車の窓から顔を出してプラットフォームの様子をうかがっていた

ダニンゴン駅に停まっている列車の窓から顔を出す乗客 — ミャンマーのヤンゴン環状線にあるダニンゴン駅で撮影

他の駅とは違って、この駅ではちょっと長い間列車は停車することになっているようだ。駅のすぐ横に市場のあるこの駅では乗り降りする人は多い。降りる人はこれから市場で購入するからまだ何も持っておらず身軽で、あっという間にみな列車から降りてしまう。それとは対照的にこの駅から列車に乗る人たちの荷物は多い。人だけなく、市場で購入した大きな荷物も列車に積み込むので時間がかかるのだ。

人びとが荷を載せている間、もう乗り込んでしまった人たちはじっと発車するのを待っている。プラットホームに立つと、人びとが仕入れたものを一所懸命に載せている横で、暇な乗客たちは車窓から顔を外に出しているのが見えた。早く積むのが終わらないかなと考えているような顔つきでプラットホームの様子を窺っている。

ふと車体を見ると、そこにはJRのロゴマークが描かれていた。この車両は日本製の中古車両なのだ。日本を走っていたときの外観のまま、ヤンゴンをグルグルと走っているのだ。

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