咄嗟に親指を立てた男

親指を立てたポロシャツの男
インドネシアのジャカルタで撮影 オザワテツ

カメラを向けると男は咄嗟に親指を立てた

友人と一緒にダラダラするならば、おしゃべりにうつつを抜かしたり、ゲームに興じたりするのも可能だけれど、ひとりでは何もできない。ただただ時間の流れを噛み締めるだけだ。

ジャカルタの住宅街で見かけたポロシャツの男も、道路脇に置かれていたベンチに腰を下ろし、ひとりでぼんやりとしていた。通りかかった僕がカメラを向けると、男は我に返ったようだ。と言っても、何をすればいいのか戸惑った男は咄嗟に親指を立ててくれた。

親指を立ててくれたということは、何かしらを肯定してる素振りなのだけれど、何を肯定しているのかは、僕はもちろん、立てている男自身もよく分かっていないに違いない。それくらい、取ってつけた感じのサムズアップだった。

町を歩いていて、路上で何をするわけでもなく過ごしている人を目にすることは多い。でも、そのような人は決まって男性だ。女性が道端でぼんやりと暇潰しをしているのは大変珍しい。やはり、インドネシアでも女性の方が男性よりも働き者、もしくは働かざる負えない状況にあるのだろう。子育て、家事、炊事とやるべきことに追われて、道端でぼんやりするような暇はないようだ。

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ジャカルタってどこ?

PHOTO DATA

No

11695

撮影年月

2020年1月

投稿日

2020年10月11日

撮影場所

ジャカルタ / インドネシア

ジャンル

ポートレイト写真

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

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