大勢の屋台が出ている境内は賑わっていた。酉の市が催されているのだった。みな縁起物である熊手を買いに来ているのだ。境内で犇めき合っている人びとはどの熊手を買うべきが選ぶのに忙しいように見える。
でも、皆が皆熊手に夢中になっている訳ではない。中には熊手にあまり興味がないと思われる人もいる。写真の男の子もそうだろう。本堂の前に設置されている香炉の横に立って、香炉から立ち上る煙をじっと観察している。口を半開きにしていて、煙に心を奪われてしまったようだ。男の子にとっては縁起熊手よりも煙を見ている方がずっと楽しいに違いない。
2006年12月 人びと 東京 | |
男の子 香炉 千束 煙 寺院 |
No
646
撮影年月
2006年11月
投稿日
2006年12月24日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
千束 / 東京
ジャンル
スナップ写真
カメラ
CANON EOS 1V