立石の細い通路はまるで裏通りのような雰囲気だった。薄暗く誰も歩いていないけれど、誰かが来るのを待っているかのように小さな飲み屋が立ち並んでいた。でも、どれもこれも閉まっている。酒場を開くにはまだ早い時間だった。子どもたちが外で遊びまわっている間は、来るべき時に備えて飲み屋は静かに英気を養っているのだ。写真の扉はそのような飲み屋のものだ。扉にはハート型のデコレーションが施されていた。
扉の前に立ち止まって眺めていると、通路の先を自転車に乗った男の子が通りすぎた。通路の中と通路を抜けた先はなんだか別世界だった。
2016年10月 町角 東京 | |
自転車 装飾 扉 通路 立石 |
No
9890
撮影年月
2016年5月
投稿日
2016年10月02日
更新日
2024年07月16日
撮影場所
立石 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL