ダラ川に多くの漁船が係留されていた

サイカという自転車タクシーに乗って、小さな漁村を後にした。ダラ川沿いを暫く走ると、橋が架かっている。地図で見るとエンジーという名前の橋のようだ。雨が激しく降っている。それでも、僕はサイカの運転手に自転車を止めてくれとお願いしたのだった。鞄から折り畳み傘を取り出して、橋の脇に立ってみると、橋の下には何艘もの木製の漁船が係留されているのが見える。ヤンゴン川から支流であるダラ川を少し入ったこの場所は、漁船の係留場所になっているようだ。

ほとんどの漁船は土砂降りの雨の中、じっとして雨に打たれるままになっている。これだけの漁船が係留されていることから、この時間はまだ漁に出る時間ではないようだ。それでも、数人の漁師の姿が漁船の合間に見える。その漁師たちは思い思いに漁船に乗り込み、漁場であるヤンゴン川の方へと三々五々出発しているようだ。仕事に出る時間は人それぞれなのだろう。いずれにしても、雨が降っても槍が降っても、漁師たちは時間が来たら漁に出掛けるに違いない。

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