石ころが転がる浜辺を歩いていると、沖から小さな手漕ぎボートが近づいてきた。浅瀬に入ると、数人の男たちが水の中に足を踏み入れ、ボートを陸揚げし始める。どうやらこの浜には、使われなくなった船だけでなく、今も現役のボートも行き来しているようだ。
おそらく、彼らはこの小さな手漕ぎボートで沖に停泊している大きな漁船まで渡り、そこで漁をするのだろう。しかし、そうだとすれば、漁で獲れた魚介類はどのように陸へ運ばれるのかが気になった。もしこの浜で水揚げするのであれば、それなりの設備が必要なはずだ。でも、それらしいものは見当たらない。きっと、収穫した魚介類はここではなく、近くの大きな漁港、たとえばサッスーン漁港などに水揚げする仕組みになっているのかもしれない。
男たちはオールを抱え、無駄のない動きでボートを浜へ引き上げていく。僕はそんな彼らの姿を眺めながら、静かにその仕組みを想像していた。
2025年2月 インド 人びと | |
ビーチ ボート ムンバイ オール |
No
12794
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年02月09日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF