台北の町を歩いていると道の脇に大きな古びた建物が建っていた。一階部分にはお店が入っていて、上の階は住居になっている建物だった。その古びた感じに惹かれて、建物の中へと入っていく。中の通路は薄暗く、閑散としていた。歩いていても誰とも擦れ違うことはない。入っているお店もほとんどがもう閉まっていた。中は静かで、都会の喧騒も聞こえてはこなかった。
ウロウロしているうちに光庭へと行き当たった。光を取り入れるための中庭ではあるものの、建物は結構高く、光庭の下の方には光は差し込んでは来ていない。光庭も建物内部の通路と同じように薄暗い。そして、ツタが絡まっていた。
台北に建つマンションやアパートの窓の外には、人は入れないけれど鉄格子で覆われた空間があることが多い。地元の人びとはそこに洗濯物を干したりしている。日本ではあまり見かけないものだ。ひょっとしたら、住居空間を少しでも広くしたいからそのような空間を作っているのかも知れない。この光庭から見える窓にもそのような窓が散見された。
2019年11月 建築 台湾 | |
アパート 中庭 蔦 台北 窓 |
No
11302
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年11月30日
更新日
2020年09月28日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
建築写真
カメラ
RICOH GR III