バス停にバスが停車していた。エンジンはかかっていて、いつでも発車出来る状態だ。でも、まだ乗降口の扉は開いている。そして、車掌が立っていた。この国では日本のようなワンマンバスはなく、みな運転手と車掌のコンビで運行している。車掌は出発する最後の最後まで、乗客が来るのを待っているようだ。ひとりでも多くの客を詰め込みたいのだろう。
僕が近づいて行くと、車掌は一瞥をくれた。そして、自分の客ではないと瞬く間に理解したに違いない。僕に鋭い視線を投げかけたままバスを動き出し、そのうち雑踏の中に消えていった。
2014年11月 バングラデシュ 人びと | |
バス 車掌 ダッカ |
No
8921
撮影年月
2009年9月
投稿日
2014年11月27日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
ダッカ / バングラデシュ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM