ヤンゴン中央駅のすぐ近くにある住宅街の中を散策していた。質素な家々の間を縫うようにして路地が伸びていた。そして、集落の中を小川も流れている。そこで生活する人びとを眺めながら路地をウロウロとする。外国人はおろか観光客と思われる人とはまったくすれ違わない。カメラを片手に歩いている人は僕だけだ。地元の雰囲気にうまく溶け込んで歩いているような気がした。もっとも、そのように思っていたのは僕だけかもしれないけれど。
そうこうしているうちに、小川に架かる小さな橋のところにやって来た。橋の上にはふたりの男の子の姿が見える。並んで立つ男の子たちはじっと小川の水面を眺めている。何を眺めているのか気になるところだ。ふたりが立ち去ると、僕はいそいそと男の子たちが立っていた場所へと移動し、同じように小川を眺めてみた。でも、そこには何も興味を惹かれるようなものは何もなかった。ただただ水をたたえた小川が穏やかに流れているだけだった。
No
11086
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年07月07日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA