ヤンゴン中央駅の近くにある住宅街の路地はどれもこれも細かった。もちろん四輪車が通ることはできない。二輪車だって通れるかどうかは微妙な幅だ。ここは自動車が入って来られるように設計されていない。そもそも、この区画に都市計画なんて存在しないのだろう。路地も住居も無秩序に建てられている。僕はそのようなゴミゴミした雰囲気の中を歩いていた。
どの家の前にも様々なものが置かれていた。路地はごちゃごちゃしている。軒下に洗濯物が干されていて、沢山のプラスチック容器が玄関の横に置かれていた。さらに傘までぶら下がっている家もあった。ついさっきまで、雨が降り注いでいたので路地は濡れていて、雨が上がったのを合図に人びとが路地を再び行き来し始めていた。犬も路地をさまよい始めている。歩いている路地の先にも、犬の姿が見えた。僕はこのまま犬のいる方に進むべきかどうか逡巡していた。
2019年7月 町角 ミャンマー | |
路地 バケツ 洗濯物 水溜り 傘 ヤンゴン |
No
11087
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年07月08日
更新日
2023年11月27日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA