巻き尺で鋼材の長さを測る男

巻き尺で鋼材の長さを測る男
インドネシアのジャカルタで撮影 オザワテツ

男がお店の中でしゃがんで鋼材の長さを巻き尺で測っていた

住宅街を歩いていると、大通りが近づいてきているのか、大きな建物や町工場が増えてきた。ジャカルタの町は大きな通り沿いに大きなオフィスやお店が並んでいる。ちょっと脇に逸れるだけで、そこは住宅街へと変貌する。ちょうど、住宅地から商業地へ移り変わる場所を歩いていたのだった。

進んでいくと、果たして道の先に大きな通りが見えてきた。そして、その手前には建設資材を扱うお店があった。床には細長い鋼材が何本も置かれていて、横に男がしゃがんでいる。仕事中の男は巻尺を手にして鋼材の長さを測っていた。

この写真を見るだけだと、ジャカルタらしさは何もない。どこの国のどこの町で撮った写真なのかは分からないだろう。全くインスタ映えするようなものではない。けれども写真を撮るという行為は、作品を作るという意味合いもあれば、記録を残すという意味合いもあると思う。インスタ映えするものだけが写真ではない。記録としての写真というものがあるのだ。何の変哲もない写真であっても、何十年も経ってから見ると、失われてしまったものが写り込んでいたりして興味深く感じたりするのだ。

そう考えるとスマホが普及して以来、大量の写真が撮られるようになった。後世の人間が見たら、どのような写真も往時の風俗が写っていて面白いに違いない。この写真だと、巻き尺を使用するなんて行為が後世の後世の人からしたら摩訶不思議に見えてしまうかもしれない。ただ気になるのは、写真がデジタルデータになってしまったので、何十年後にも残っているのかどうか確信が持てないことだ。

EN

ジャカルタってどこ?

PHOTO DATA

No

11673

撮影年月

2020年1月

投稿日

2020年09月19日

撮影場所

ジャカルタ / インドネシア

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

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