バスが目的地に着いたのでバスから降りた。ふと振り返るとバス停には若い女性が立っていて、バスが来るのを待っている。バスが何台もやっては来ているけれど、この女性が待っているバスはなかなか来ないようで、女性はピクリともしないで近づいてくるバスをぼんやりと眺めていた。
グーグルマップが入ったスマホを持っていくようになるまで、旅先で自由自在にローカルバスに乗るのはとてもハードルの高いことだった。日本国内はもとより、外国に行ったら尚更だ。なにせ目的地までのバスがあるのかどうかがまず分からない。あると分かってもバス停がどこになるのかが良く分からないし、どのバスに乗れば良いのか判断するのが難しい。乗ったら乗ったでどこで降りれば良いのか、親切な地元の人頼みだ。そのようなローカルバスを利用する問題点をグーグル・マップは一挙に解決してくれた。バス停の場所も乗るべきバスも降りるべき場所も全て教えてくれるのだ。
なんて便利なのだ。特に台湾なんかは行き先が漢字で書いてあるのでわかりやすい。そうして僕はすっかりローカルバスを利用するようになったのだった。ただ、グーグルマップを駆使しても料金の支払い方まではまだ教えてくれないけれど。
No
11277
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年11月12日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85