停まっていた宿のすぐ近くにバス停があった。頻繁にバスがやって来ている。近くで往来を眺めていると、またしてもバスがやって来る。止まると扉が開き、ガンディー帽を被った老人が乗り込み始めたのだった。僕も同じように乗り込もうかと一瞬思ったのだけれど、冷静になって止めた。
行き先は前面に書いてあるのだけれど、マラーティー語なので何処に向かうバスなのかは分からない。田中小実昌のように見知らぬ外国で行き先の知らないバスに乗るような度胸は、僕にはなかった。
マラーティー語 (マラーティーご、मराठी、Marathi, Marāṭhī) は、インド・ヨーロッパ語族のインド・アーリア語派に属し、インド西部のマハーラーシュトラ州の公用語である。またインド連邦レベルでも憲法の第8付則に定められた22の指定言語のひとつである。この言語を話す人々はマハーラーシュトラ州だけでなく、隣接するゴア州、グジャラート州、アーンドラ・プラデーシュ州などにも多数居住し、全体で、9,000万人ほどの言語使用者がいると算定されている。マラータ語、マラーター語ともよぶ。
No
9350
撮影年月
2010年9月
投稿日
2015年07月09日
撮影場所
ナシーク / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM