橋の上から川を眺めていると、ピンク色を纏った人びとが道の向こうから歩いて来ているのに気がついた。尼僧だ。上座部仏教が主流であるミャンマーでは女性が出家することも珍しくない。はっきりしない空の下ではピンク色の袈裟はとても鮮やかで、ついさっきまで川面に向かっていた好奇心はすぐさま隊列を組んで歩いている尼僧たちに向かったのだった。
所属している寺院を出て、どこかに一緒に向かっている。最初は集団で托鉢をしながら歩いているのかと思ったけれど、そうではないようだ。天気が悪かったから傘を手にはしているものの、施し物を入れる肝心要の托鉢を誰も持っていない。それに、みなサンダルを履いている。修行として托鉢を行っているならば、素足で歩くだろう。そう思いながら尼僧たちの顔を眺めると、誰もが柔和な顔をしている。確かにその表情からは修行しているときのような厳しさは感じられない。仲良くみんな揃ってどこに向かっていたのだろう。
2018年12月 ミャンマー 人びと | |
ダラ 袈裟 比丘尼 ピンク 傘 |
No
10845
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年12月28日
更新日
2024年01月24日
撮影場所
ダラ / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA