小さな集落を後にして、サイカと呼ばれる自転車タクシーで移動していた。自転車タクシーがのんびりと走っていた道は広く、ところどころにお店が見える。時折、車夫に声を掛けて写真を撮るために停めてもらっていた。この時も、道の端に尼僧が歩いているのが見えたので停めてもらったのだった。
ミャンマーの国民のほとんどは日本と同じように仏教徒だ。けれども、日本人の多くは大乗仏教の信徒であるのに対し、ミャンマーの人の多くは上座部仏教の信徒だ。上座部仏教の世界では、男も女も出家するのは珍しいことではない。もっとも、還俗するのも日本のイメージと違って簡単なようだけれど。隣のタイとは違って、ミャンマーでは女性の出家も公に認められているので、町を歩いていると尼僧の姿もよく見かける。男も女もみな頭をつるつるにしているので、顔を見ただけでは男なのか女なのかを判断するのは難しい。でも、纏っている袈裟の色で判断するのだ。男は他の国と同じように茶色の袈裟を纏っている一方で、女は可愛らしいピンク色の袈裟を纏っている。写真の人もピンク色の袈裟を纏っているので尼僧であることが分かる。
2018年12月 ミャンマー 人びと | |
ダラ 比丘尼 ピンク 傘 |
No
10841
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年12月25日
更新日
2024年01月24日
撮影場所
ダラ / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA