特別に気に入っているわけでもないのに、またジャカルタにあるファタヒラ広場へとやってきてしまった。もっとも広場自体が目的地だったのではなく、広場の隅に建つ郵便局に用があったのだけれど。
前に来た時は週末だったので大勢の人で賑わっていたのが嘘のように平日のファタヒラ広場は静まりかえっていた。スマホでパシャパシャと自撮りをする人の姿はどこにもないし、子どもたちの笑い声もどこからも聞こえてこない。
週末には大人気だったレンタル自転車も広場の隅に放置されたままだった。子どもを載せて人混みの中を縫うように走りまくっていた自転車も、今日は安息日のようだ。行儀よく並んで静かに乗る人が来るのを待っている。
理由はよく分からないけれど、ここでは自転車とカラフルなツバ広の帽子がセットになっている。それぞれのハンドルに花飾りの付いた帽子が掛けてあるのだ。カラフルな帽子をかぶった女の子がカラフルな自転車を漕ぐのがオシャレということになっているようだ。
ここインドネシアはイスラム教徒が多数を占めている。一定の年齢に達した女性はヒジャブなどで髪を覆うのが通例だ。つまり、幼い女の子でない限り、女性はヒジャブをかぶって、その上に帽子をかぶることになる。
暑くはなかろうか。それとも、普段ヒジャブばかりかぶっている女性には帽子というもの自体がとても蠱惑的なものに映っているのだろうか。
2020年10月 インドネシア 乗り物 | |
自転車 縁のある帽子 ジャカルタ ピンク |
No
11708
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年10月24日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF