クロントゥーイ市場の中を歩いているうちに、小規模な八百屋が集まっている場所へ来ていた。市場の中心で営業している八百屋とは違って、ここの八百屋に籠は並べられていない。みな地面に無造作に野菜を置いて、扱っている野菜の種類も少ない。どの八百屋も売っているのはせいぜい2種類くらいの野菜だった。ひょっとしたら家の庭で栽培したものを売っているのかもしれない。
年配の女性はそんな小さな八百屋のひとつに腰を下ろしていた。女性の前の地面にはバナナの花の蕾が置かれている。タイではフアプリーと呼ばれるバナナの蕾も食用だ。バナナが果物なのか野菜なのかは意見が別れるところだけれど、少なくとも蕾は野菜なのだろう。タイ料理では思いの外、様々な料理に使われているようだ。
椅子に腰掛けた女性はじっとしたままフリップボードを掲げている。タイ語で書かれていたので、何が書かれているのかは分からない。でも、数字は書かれていないように見える。値段をアピールしている訳ではないようだ。値段以外の何を買い物客に訴えかけていたのだろう。
2018年5月 人びと タイ | |
バナナ バンコク クロントゥーイ市場 市場 老婆 |
No
10546
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年05月03日
更新日
2024年02月17日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA