小樽住吉神社を後にして、築100年が経過している鋼鉄製の火の見櫓を眺めた後は、ただ小樽の住宅街を歩いていた。スーパーマーケットがあったり、コンビニがあったり、東京と大して変わらないと思っていた町並みが変化し始めたと思ったのは、旧上勢友吉商店まで来たところだった。
旧上勢友吉商店は1921年に建てられた歴史ある建物で、本石造3階建の外観はそれまで歩いていたところにはなかった重厚な雰囲気を醸し出している。いかにも100年前は儲かっていましたという感じだ。周囲を見渡すと、この建物以外にもオルゴール専門店になっている煉瓦造りの建物も交差点の向こうに建っている。歩いている人も多い。小樽の観光スポットに来たのだ。
メルヘン交差点という、小っ恥ずかしい名前の交差点から、運河の流れている辺りが小樽の主要な観光エリアだ。中でも必ず写真が使われると言ってもいい木骨石造りの倉庫が並ぶ運河は、観光エリアの主役になっている。かつての繁栄を象徴する倉庫も、浅草橋辺りは美術館や店舗になっていて、倉庫としては使われていない様子。横浜赤レンガ倉庫や函館の金森赤レンガ倉庫と同じだ。そのような中、現存する倉庫会社の名前が書かれた扉のある倉庫があったのだけれど、これも中はレストランなどになっているようだ。
2024年2月 建築 北海道 | |
扉 小樽 反射 倉庫 水路 |
No
12565
撮影年月
2023年6月
投稿日
2024年02月21日
撮影場所
小樽 / 北海道
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF