ワット・プラケオの境内に建つ建造物は黄金で彩られていなくとも、色鮮やかな配色がされている。鮮やかなタイルで彩られた屋根は白い壁と青い空によく映えている。日本では例外もあるけれど、大抵の場合仏閣といえばモノトーンのようなイメージがある。タイよりも、もっと落ち着いた雰囲気で、ここのように鮮やかに彩色されていることはあまりない。そのため、ここの屋根を見ていると異国情緒を感じるのだ。同じ仏教寺院とはいっても、その配色は文化によって異なるのだろう。ガウタマ・シッダールタも寺院の配色につては何も言い残さなかったに違いない。
写真の屋根もオレンジ色で配色されていて鮮やかだった。扉は金色で縁取られているけれど、屋根には金色は用いられていない。タイは暑い国だ。強い日差しがオレンジ色の屋根に降り注いでいる。オレンジ色の屋根をじっと見ていたら、ふと気が付いた。確かにオレンジはこのような天候の下では映えるのだけれど、見栄えのためにこの色が使われている訳ではないのではないか。この色は僧侶がまとっている袈裟と同じ色なのだ。建物自体が袈裟をまとっているようなイメージにするためにこの色が使われているに違いない。
2019年12月 建築 タイ | |
バンコク 屋根 寺院 |
No
11325
撮影年月
2019年9月
投稿日
2019年12月16日
更新日
2020年09月25日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA