マルダにあった市場の一角に肉屋があって、中にはふたりの男がいた。ひとりは肉屋でもうひとりは客のようだ。手前に腰を下ろした肉屋の男は大きな刃で肉を切っている間、客の男はビニール袋の口を開けて、肉屋が肉を捌き終わるのを待っているようだ。
肉屋の使う包丁は日本では見かけない形のものだった。刃が台に取り付けられているタイプの包丁だ。そのため肉屋は刃を動かすのではなくて、肉の方を動かして切っている。インドではこのタイプの包丁をよく見かけるけれど、名前はなんというのだろう。男はシュッシュッっと軽やかに肉を切っている。鋭そうな刃だ。よく見ると後ろにいた客の男の視線もまた鋭かった。
2012年4月 インド 人びと | |
刃 肉屋 切る 包丁 マルダ 市場 |
No
6332
撮影年月
2011年7月
投稿日
2012年04月10日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
マルダ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
OLYMPUS PEN E-P2
レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42MM