拝殿の前をウロウロしていると、また別の新郎新婦が広場に現れた。神職が差した番傘の下を新郎と新婦が並んで歩いている。二人とも胸を張って、希望に満ちた将来を確信しているように見えた。ここ明治神宮では一日に大勢の新郎と新婦が誕生しているのだ。境内で数時間も過ごせば、何組もの新郎新婦を目にすることになる。
それにしても、大勢の人が神前で挙式したいと考えているようだ。古くからある習慣のような気がするけれど、意外なことに神前結婚式をいうのはそれほど古い習慣ではない。元来、普通の人は自宅で結婚式を行っていたのだ。それがいつの間にか、結婚式は家の外で行うようになったのだ。ちなみに最初に神前式で挙式したのは大正天皇だとされている。今からわずか120年ほど前の話だ。
No
10276
撮影年月
2017年4月
投稿日
2017年09月10日
撮影場所
原宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
EF85MM F1.2L II USM
モノクロの写真を108枚掲載。もちろんKINDLE UNLIMITEDでも読めます。