この辺りの家々は木造のものばかりだった。そして木の壁には葉っぱの影がはっきりと落ちている。日差しの強い日だった。この辺りでは粘土が豊富に取れるので、古くから窯業が盛んだった。ここで造られた常滑焼は、広く太平洋沿岸の各地で用いられたようだ。でも、近年では窯元の閉鎖が相次いでいる。窯業という産業自体が斜陽産業だから仕方がないのかもしれない。
壁の上でゆらゆらと揺れている葉の影が、失われていくかつての繁栄を懐かしがっているような気がしてならなかった。
2005年8月 愛知 町角 | |
葉 影 常滑 壁 |
No
160
撮影年月
2005年8月
投稿日
2005年08月29日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
常滑 / 愛知
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V