コルカタの道端にあった仕立屋の中ではふたりの男が働いていた。大の大人がふたりで働くには、窮屈なのではないかと思える小さな仕立屋だった。インドではこのような小さな仕立て屋は多い。看板によると女性用のドレスとかを作っているようだ。働くふたりが着ている仕事着はランニングシャツで、正直なところお洒落な感じは皆無だったけれど、お洒落なものを作っている人がお洒落だとは限らない。
お店の前に立つと、小さなお店の中は丸見えだった。ひとりは椅子に腰掛けて足踏み式のミシンで仕事をしている最中で、もうひとりは何もせずに立っている。ミシンは一台しかないようだから、ひとりが使っている間はもうひとりは手持ち無沙汰になってしまうのだろう。手持ち無沙汰の男は穏やかな顔でこちらを見ていた。
2012年10月 インド 人びと | |
二人組 コルカタ ミシン 仕立屋 タンクトップ |
No
6855
撮影年月
2011年7月
投稿日
2012年10月01日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
コルカタ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
OLYMPUS PEN E-P2
レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42MM