帽子を被った若い男がポケットに両手を突っ込んで新宿の道端に立っていた。買い物袋が足元に置いてある。そして首を伸ばしてと向かいにあるお店の中の様子を窺っていた。
若者は恋人の買い物が終わるのをそこで待っていた。でも待てど暮らせど彼女の買い物は終わらない。どうして女性は物を買うのにあれだけ時間がかかるのだろう。ものを買うという行為そのものよりも、いろいろと悩むのを楽しんでいるに思えてしまう。
イライラしている若者の気持ちをよそに、近くにあったクリスマスツリーの灯りはキラキラと脳天気に点灯していた。世の中は浮かれた人の多くなるクリスマスシーズンだった。
2005年1月 人びと 東京 | |
縁のある帽子 新宿 青年 |
No
10
撮影年月
2004年12月
投稿日
2005年01月01日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
新宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V