ダラの市場では大勢の人が働いていた。そして、大勢の人が食材を買い求めに来ていた。ここは地元の人の胃袋を支えている市場なのだ。鴨肉をさばいていた女性の写真を撮り、その後もカメラ片手にウロウロしていた。次にやって来たのは魚屋だった。魚屋には昔ながらの天秤が置いてあり、片側の皿の上にはヤンゴン川で採れた魚が数尾載せられている。市場の中のこの区画には肉屋や魚屋が軒を連ねていたのだけれど、働いているのは女性ばかりだった。そして、この魚屋で働いているのも女性だった。
女性の顔には全体にタナカが塗られていた。女性は僕に気がついて不思議そう顔をしている。女性のお店に買いに来るのはビルマ人ばかりだろうから、お店の前で外国人を見るのは珍しいのだろう。女性は目を見開いている。でも、目を見開いているのは女性だけではなかった。カメラを向けている僕もまた目を見開いていた。タナカを顔に塗っている人は珍しいことではない。でも、この女性の顔のまだらぐらいは飛び抜けているような気がした。
2019年1月 ミャンマー 人びと | |
ダラ 顔 タナカ 女性 |
No
10848
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年01月04日
更新日
2024年01月23日
撮影場所
ダラ / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA