市場の中を出て、自転車タクシーの車夫が待っている場所へと向かった。僕がどこかをウロウロと見て回っている間、車夫はついてくる訳でもなくちょっと離れた場所で時間を潰している。葉巻を吹かしながら、じっと僕が戻ってくるのを待っているのだった。僕が興味を惹かれるような地元のものにも全く関心がないようだ。そりゃそうだ。車夫は地元の人だから見飽きているに違いないし、ひょっとしたらわざわざ外国からやって来てなんでこのようなものを見るのだろうと不思議にさえ思っているかもしれない。
自転車タクシーの座席に腰掛けると、車夫は一言も発することなくペダルを漕ぎ始めた。サイカと呼ばれる自転車タクシーはゆっくりと進み出す。しばらく進むと、道路脇にバイクが停まっていた。若い父さんと幼い娘が乗っていて、ちょうどどこかへ出かけるところなのだろう。近づいていくと、お父さんは振り返ってこちらのことを見ていた。よく見ると、お父さんも女の子も耳にピアスを付けている。ヤンゴンの辺りでは刺青を入れた男性は大勢いるけれど、ピアスをした人は珍しいような気がする。
2019年1月 ミャンマー 人びと | |
ダラ ロンジー バイク 親子 ピアス |
No
10851
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年01月07日
更新日
2024年01月23日
撮影場所
ダラ / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA