ヤンゴンで足を踏み入れた市場では生鮮食品ばかりではなく、他の物も売られていた。ちょうど通りがかった店で売られていたのは梱包用品だった。店の前の通路の端には大きな梱包用品が置かれている。そして、周囲では男たちがダラダラしていた。この類いのお店の繁忙時間がいつなのか、そもそも一日の中で忙しい時間帯があるのかは分からない。いずれにしても、男たちはやるべき仕事もないようで暇そうだった。
確かに客の姿はどこにもない。ゆったりと流れる時間の中で仲間同士のおしゃべりに興じている人もいれば、何をする訳でもなく単に腰を下ろして休んでいる人もいる。思い思いに時間をやり過ごしているようだ。写真に写っている赤い帽子の男は後者だった。誰とも口をきかずにただただ椅子に腰を下ろしている。よく見てみると、男の手にはお札が数枚握られている。自分の職場である市場の中で何を買うつもりなのだろう。ひょっとしたら、何かを買うつもりなどなくて、たった今給料を手渡しで貰ったところなのかもしれないけれど。
2019年2月 ミャンマー 人びと | |
バック・ショット 帽子 市場 お金 ヤンゴン |
No
10886
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年02月05日
更新日
2024年01月22日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA