次に前へとやってきたのはスパイスショップだった。他の東南アジア諸国と同様にミャンマー料理にもスパイスは多用される。そのため、市場では様々なスパイスが売られているのだ。店先には缶と透明なプラスチックの容器が並べられていて、どれにもスパイスが詰められている。そして、缶と容器の向こう側には眼鏡を掛けた男が腰を下ろしていた。男の商品はバラエティに富んでいるけれど、残念ながら僕には何がどのようなスパイスなのかは見当がつかない。ただ分かるのはいろいろな種類のスパイスが売られているということだけだ。
そうこうしていると、客がやってきて注文を眼鏡の男に出した。スパイス類は袋分けして売られていないので、男は天秤で注文を受けたスパイスの重さを量り始める。立ち上がって手の伸ばしながら真剣な面持ちで天秤の皿の上にスパイスを載せている男は、まるで量り方を間違えたら世界が終わってしまうのではないかと思わせるような顔をしていた。
2019年2月 ミャンマー 人びと | |
市場 香辛料 天秤 ヤンゴン |
No
10885
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年02月04日
更新日
2024年01月22日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA