気のせいなだけかも知れないけれど、台北の中心部を歩いていても、遊び回っている子どもたちをあまり見かけないような気がする。もっとも子供のいる家庭は、町の中心から離れた閑静な場所に居を構えているだけかも知れないけれど。いずれにしても、台湾の出生率が低いのは事実だ。低い低いと騒がれている日本の合計特殊出生率が1.4程度なのに対して、台湾のそれはあっと驚く1.13しかない。世界銀行の調査による台湾は世界で4番目に出生率が低い国なのだそうだ。
強制された訳でもないのに中国本土並みの一人っ子政策を実施してしまったかのようだ。もしこのまま行くと、そのうち台湾の人は地球上から消滅してしまうに違いない。
成功市場の中を歩いていると、珍しく子どもの気配を感じた。お店の脇にベビーカーが置かれていて、赤ん坊が乗っている。珍しい。この市場は働いている人も買いに訪れている人も年齢層がちょっと高い。子どもがいると、その周囲だけに新鮮な空気が漂っているような気がしてくらいだ。赤ん坊を見つめると、好奇心旺盛な赤ん坊はしっかりと大きなキャンディを口にくわえながら視線を返してくれた。
2019年12月 人びと 台湾 | |
赤ちゃん ベビーカー 飴玉 市場 台北 |
No
11310
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年12月06日
更新日
2020年09月28日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III