車道の端っこにワゴンが出ていた。上には皮のついたままのトウモロコシが並べられている。トウモロコシはそこで焼かれている。焼きトウモロコシの屋台だった。ここでは皮を剥かないでトウモロコシを焼くようだ。日本人の感覚では皮を剥いて醤油をつけて焼いた方が美味しような気がしてしまうけれど、ここはバンコクだ。ここにはここの流儀があるのだ。
帽子を被った男がワゴンの脇に立っていて、せっせとトウモロコシを焼いている。でも、ここで立ち止まる歩行者もいないし、車道を走る車も止まらない。それでも、男は黙々と焼き続けていた。男はシャイなようでこちらを見てはくれなかった。でも、カメラを構えると微かに笑ってくれた。
2017年12月 人びと タイ | |
バンコク 玉蜀黍 縁のある帽子 露天商 |
No
10389
撮影年月
2017年9月
投稿日
2017年12月20日
更新日
2024年04月05日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA