ジャカルタの川沿いを伸びる、ごちゃごちゃした路地を歩いていた。地元の人たちが思い思いに過ごしている横をすり抜けるようにして歩いていたのだ。ダラダラとお喋りに興じている人もいれば、何かを一所懸命行っている人もいる。この写真に写っているタンクトップの男は後者だった。
男が行っていたのは内職の一種のようだ。紙一面に貼られている青いシールを、カッターナイフを使って型取りながら剥がしている。もちろん予め型取りされているのだろうけれど、神経を使う作業だ。うっかりすると剥がしていけない場所も剥がしてしまいそう。男も作業に集中しているのだろう。僕がカメラを向けるても、撮ってもいいという許可の意味で頷いたほかはずっと手もとを見たままだった。
縫製が盛んな場所で、ミシンを使って内職をしている人は見かけたことがあるけれど、それ以外の内職を見かけるのは珍しかった。しかも男がやっている内職は、手で細かい作業を行うという昔ながらの内職だ。今どきの内職はスマホを使ったものなのではないかと思うのだけれど、どうなのだろう。
2020年12月 インドネシア 人びと | |
白髪 ジャカルタ タンクトップ 腕時計 仕事 |
No
11747
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年12月02日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF