問屋が並ぶ路地は活気に満ち、多くの人が行き交っていた。日本の問屋街との違いが顕著なのは、荷物を運んでいる人がとても多い点だ。一見すると、これらの人たちは路地にあるお店のどこかで商品を購入し、それを持ち帰っているようにも見える。でも、ここは問屋街だ。荷物を運んでいる人たちは、おそらく購入者ではなく、商品をどこかへ届ける運送人なのだろう。
そうは考えるのだけれど、写真の男のようにカジュアルな格好で荷物を運んでいる姿を見ると、少し混乱してしまう。明確に制服を着ているわけでもなく、荷物を台車に乗せるわけでもない。そのため、彼が本当に運送人なのか、それともただの通行人なのか、判断がつかなくなることがある。人と荷物が入り混じるこの路地には、そんな曖昧さも含めた独特の雰囲気が漂っているのだろう。
2025年1月 インド 人びと | |
箱 ムンバイ 運送人 |
No
12760
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年01月11日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF