問屋街にいる運び屋たちの姿は、まさに静と動の対比を体現している。荷物が届かないときには、路地や台車の上で昼寝をしたり、のんびりと談笑している姿が目につく。けれども、一度トラックが荷物を運び込むと、その空気は一変する。彼らは一斉に立ち上がり、荷車に荷物を積み込み、右へ左へと動き回り始める。その忙しさは、まるで街全体が急に目を覚ましたかのようだ。
荷物を運ぶ光景を眺めていると、ここで働くのはほぼ男性ばかりであることに気づく。女性が進出している他の分野とは異なり、この力仕事の現場はまだ伝統的な性別役割が色濃く残っているのだろう。運び屋たちが荷物を運ぶ力強い姿には、独特の迫力があり、この問屋街のエネルギーを象徴しているようにも見える。
2025年1月 町角 インド | |
荷車 ムンバイ 運送人 |
No
12753
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年01月04日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF