長谷寺の境内に小さな地蔵が大勢並んでいた。みな一様に微笑んでいて、手で宝珠を抱えている。大量の地蔵はありがたいものなのだけれど、誰も彼もが同じような笑みを湛えている姿は、見方によっては、ちょっと異様にも見える。
その笑顔に釣られて、うっかりひさしを貸すと、しっかりと母屋も奪われてしまいそうな感じに見えてしまうのだ。「地獄への道は善意で舗装されている」なんていう格言もあるけれど、その道を案内してくれる人は、この地蔵のように優しい微笑みをたたえているに違いない。
2008年1月 神奈川 静物 | |
長谷寺 地蔵 鎌倉 像 |
No
1347
撮影年月
2007年11月
投稿日
2008年01月28日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
長谷寺 / 神奈川
ジャンル
静物写真
カメラ
CANON EOS 1V