山門の外側に地蔵菩薩の像が鎮座していた。「お地蔵さん」なんて親しみを込めて呼ばれることの多い地蔵菩薩も、ここでは山門の中の境内には居場所を与えられなかったようだ。でも、慈悲深い地蔵菩薩はそんなことは気にしていないように見える。堂々と背筋を伸ばして立って、参道を征く人びとを眺めている。
右手には錫杖を、左手には如意宝珠を持っていた。前掛けを掛けていて、一見すると田舎から出てきばかりの人のようにも見えてしまうけれど、その正体は紛れもなく菩薩だ。現世に仏が不在となってしまう間、輪廻する衆生を救うとされている有り難い存在なのだった。
2014年12月 静物 東京 | |
地蔵 世田谷 像 寺院 |
No
8962
撮影年月
2014年11月
投稿日
2014年12月18日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
世田谷 / 東京
ジャンル
静物写真
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL