矢掛にある専教寺境内の一角には水子地蔵が立ち並んでいた。どの地蔵も風車を横にしている。そして、みな胸の前で手を合わせている。時折風が吹くと、風車はカラカラと回っていた。それにしても、水子供養をする人はこの辺りにも多いのだ。この辺りは気候が温暖で、昔から食べるものに困らないというイメージがあったけれど、望まれない子どもも同じように多かったのかもしれない。
どの地蔵も同じ顔のようだ。目尻は下がっているものの、悲しげな顔をしている。複雑な思いを胸に雨の日も風の日もここに立ち続けているのだ。
2008年1月 岡山 静物 | |
地蔵 像 寺院 風車 矢掛 |
No
1301
撮影年月
2007年9月
投稿日
2008年01月05日
更新日
2024年01月08日
撮影場所
矢掛 / 岡山
ジャンル
静物写真
カメラ
CANON EOS 1V