町の中心部を歩いていた。通りにはお店は建ち並んでいる。そして、壁という壁には看板が出ていた。大勢の人たちが歩いていて町は賑わっている。そんな町の中を歩いていると、ユニークな看板が目に入ってきた。もっとも、珍しいと思うのは異邦人の僕だけであって、ここではありふれたものなのかもしれない。
ショッピングモールに掲げられていた看板にはチャーチル元英国首相の肖像が使われていたのだ。植民地相(今では考えられない肩書だ)も務めたことのあるチャーチルはかつての植民地の往来を今でも眺めている。このように人物をポスターに使用する場合、肖像権の類いはどうなるのだろう。芸能人ならいざしらず、チャーチルは公人扱いにでもなって自由に使えるのだろうか。いずれにしても、かつての宗主国の首相が独立を果たした植民地の町角のポスターにいるというのは何だかしっくりと来ない。スリランカの人たちにとって、チャーチルはどのような存在なのか気になって仕方がなかった。
2008年8月 町角 スリランカ | |
広告 キャンディ 看板 |
No
1922
撮影年月
2008年3月
投稿日
2008年08月22日
更新日
2020年01月19日
撮影場所
キャンディ / スリランカ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM