東京の汐留で撮影。
ウロウロと歩き回っていると水の流れのような模様が地面に描かれているのに気がついた。流れはクネクネとしながら向こう側の壁まで続いている。流れの行き着いた先は大きな広告だった。微笑んだ女性の顔が大きく壁にプリントされていた。
この地面の流れは、通行人の視線を広告に集めるために造られているのだろうか。もし、そうならば僕は作成者の術中にぴったりと嵌ったことになる。ちょっと悔しい。壁の近くを歩いているサラリーマンは広告になんて目をくれることもない。僕とは違って、罠には嵌まらなかったようだった。